不入の蔵骨器(富士見町石井) [石造物]
不入の蔵骨器
名称 | 不入の蔵骨器 |
所在地 | 前橋市富士見町石井1116 |
史跡指定 | 市指定重要文化財 |
備考 | 蔵骨器は骨壺のことで、火葬や洗骨葬の遺灰や遺骨を納めた容器です。日本では火葬骨を納めた器に限定され、その形には壺形,甕形,箱形,椀形,球形,盆形,筒形などがみられるが、飛鳥~平安時代には蓋付き、球形の壺、短頸壺の須恵器や灰釉陶器などが用いらた。中世になると、瓦質、軟質などの土器、常滑焼の甕や壺、瀬戸焼の瓶子が用いられるなど材質は陶,銅,ガラス,石,木などがある。火葬の風習は仏教文化の伝播と同一と思われるが、蔵骨器が広く普及するのは奈良時代からです。分布は畿内と岡山県に集中しており,形態的にも地域差が認められる。横穴式石室や横穴内で伸展葬に用いられ,同時代の家形石棺と比べ,より低い階層に用いられたと考えられるが,内・外面に黒漆が塗布され,琥珀製枕,三彩円面硯,ガラス製品など,当時としては希少な副葬品とともに,刳抜横口式石槨に収められた特殊な例も見られる。 |
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