若宮八幡北古墳 [古墳]
若宮八幡北古墳
若宮古墳群
若宮古墳群は利根川の支流である、烏川と井野川の合流部から両河川の左岸に位置する洪積台地で、前橋台地と呼ばれ、佐波郡玉村町宇貫地区にまたがり、大小規模の古墳が多数存在する地域です。
名 称 | 若宮八幡北古墳 |
史跡指定 | なし |
所在地 | 高崎市八幡原町若宮2145 |
古墳群 | 若宮古墳群 |
築造年代 | 6世紀前半 |
墳 形 | 帆立貝式古墳、後円部は2段築成。 前方後円墳(長円形周庭帯を有する)、2段築成。 |
大きさ | 全長46.3m 後円部:南北35.6m、東西35.8m、上段葺石基底径約21m、 前方部:長さ10.7m、前端幅17.6m、くびれ部幅9.5m、前端部両隅が丸く扇形をし、後円部に比べ極端に小さい。 西側に長さ3.6m、前端幅14.9mの造り出しが付設している。 墓域全体長:南北71.5m、東西66.6m |
葺 石 | あり、厚さ5~10cmの石敷、墳丘、周掘り、周堤帯の法面は前面に葺石で被覆されていた可能性が強い。 |
埴輪配列 | 円筒埴輪(後円部基壇平坦面上に、二重に弧を描いて検出され)、形象埴輪 |
周 溝 | 周掘り:長円形で後円部での幅6.7~7.6m。 周掘りの外側に幅約8.1~8.3mの周堤帯が全周。 |
埋葬施設 | 竪穴式、後円部 |
石 棺 | 舟形石棺、両小口に各2個の縄掛突起を持つ。 墳丘下約40cmの位置にあり、砂礫に被覆されていたとされ、ほぼ完全な状態で発見されたようである。 長さ6尺(約182cm)、幅2尺5寸(約76cm)で棺の内側は前面に朱が塗られていた。 |
出土遺物 | 円筒埴輪:器高は50~60cm、突帯が4、5条。 形象埴輪:家2個体、蓋5個体、盾持ち人9個体、人物10個体、犬・鹿各1個体、不明小動物1個体、馬8個体。 人物埴輪:倚座、胡座の人物、跪く人物、垂髪の人物、冠帽をつける人物、複数の棒げ持つ女子、武装する人物、鎌を腰に付ける人物など、多彩。 封土中:土器片(縄文前期黒浜式、諸磯式、中期阿玉台式、加會利E式、後期堀之内式) 副葬品:珠文鏡1(径7cm)、大刀1、管玉13、小玉3、鉄鏃7、人骨、人物埴輪女子頭部1(東京国立博物館に所蔵) |
調査歴 | 1969年測量調査、1974年調査 |
備 考 | 明治44年(1911)に舟形石棺が発見され、墳丘の高さ2丈程(1丈=約3.03m)の小丘とが記録されている。調査時の墳丘は後円部の約1/3が残るのみで、円墳と見られていた。 墳丘形態が特異的で群馬県内で多他に類例が見られない。 1911年(明治44年)に出土した舟形石棺は所在不明。 本古墳の下には石田川式土器を伴う住居跡群、土擴墓群が確認された。 |
参考資料:群馬県史資料編3、高崎市史資料編3
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