しどめ塚古墳 [古墳]
しどめ塚古墳
この地域は、榛名山の裾野の丘陵やその末端に舌状台地が形成され、山腹から流れ出た榛名白川と烏川の合流点を見おろす標高110m前後の舌状台地のに多くの古墳が立地し、大群集を形成している。
名 称 | しどめ塚古墳、群馬郡久瑠馬村第14号人民塚(シドメ)古墳(上毛古墳綜覧) |
史跡指定 | 県指定史跡 |
所在地 | 高崎市本郷町945 |
古墳群 | 的場古墳群 |
築造年代 | 7世紀中葉、改修は7世紀末~8世紀初頭 |
墳 形 | 円墳 |
大きさ | 径約20m(66尺)、高さ:前面4m、後面3m、(12尺) |
葺 石 | あり |
埴輪配列 | |
周 溝 | |
埋葬施設 | 両袖型横穴式石室、羨道と玄室からなる。南に入口、外開きの前庭。 石室中央部全長8.6m、玄室:長さ4.1m、奥壁幅2.19m、高さ2.34m、羨道部:長さ4.5m、奥幅0.94m、奥の高さ0.94m。 石室内は河原石を不規則に積む「乱石積」ですが、羨門が載石で加工されている。羨門から奥約1.5m部分の壁は、大小の石を詰め込んで積まれ、奥壁とは石の積み方に違いが見らる。このことは、古墳の造り替えとともに、自然石だけでなく切石を使う石材加工技術の発展が見られる例です。 封土、玄室、羨道は高麗尺を基準に築造され、唐尺を用いて改修がなされた。 改築は出土遺物の時期などから、最初の築造から約50年ほど経過した7世紀末から8世紀初頭と思われる。 |
石 棺 | |
出土遺物 | 副葬品:遺骨、直刀4、轡、壺鐙、勾玉4、切子玉1、耳環3、金銅製透彫金具片、刀子破片2、鉄鏃17、馬具。 |
調査歴 | 昭和36年(1961)発掘調査 |
備 考 | 2段築造に見えるが、もとの古墳を取り巻くように1段目を後に付け足した。 築造後の歳月を重ねることで、自然体積土で埋没している。 |
石室測量図((出典:群馬県史資料編3)
参考文献: 群馬県史資料編3、群馬県埋蔵文化財調査事業団HP
コメント 0